2018年10月2日火曜日

参考書レビュー:TOEIC(R)L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング2 (TTT速習シリーズ)



TOEIC(R)L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング2 (TTT速習シリーズ)


この本、一応シリーズの2冊めという位置づけになっています。
1冊目は2014年に出版されたもので、今回の2の発売に合わせて表紙などのデザインが統一された新版となっています。(ただし内容は少しおまけが付いただけで前のものと同様)

2となってはいますが、こちらから買って問題ありません。
むしろこちらのほうが2016年以降の新形式を意識した作りになっていますので1冊選ぶならこちらで良いでしょう。

もしメソッドが気に入ってもっと同じ練習がしたければ1を手に取るというのが良いと思います。
1は出版年はややさかのぼりますが、そもそも本書のコンセプトは基本的なリスニング力を底上げするというものであって小手先のテクニックではないので、十分役立ちます。

■どんな本?

前置きが長くなりましたが、本の内容について。
本書はTOEICのPart3・4形式のリスニング素材を教材として、2.5倍速(鬼速)から0.7倍速(亀速)にスピードをかえた音声を使って、耳と口を鍛え、リスニング力をアップするというものです。

2.5倍速はまぁ、普通は聞き取れませんが、不思議と2.5倍速→2.0倍速→1.5倍速と聞いていくと、1.5倍速当たりではかなり聞き取れる感覚があるはずです。
そして1.0倍速(等倍)を遅く感じてしまうという。
人間の脳の潜在力、恐るべし、というところですね。

そして速いスピードから聞き取った後は、今度は遅いスピード(0.7倍速)から順番に、口を動かして発音していく練習を行います。

そういった練習セットが土日も合わせて4週間・28日分用意されています。(日曜は特別コンテンツで少し異なりますが)
1日分の学習時間はどれくらいじっくりやるかによりますが、だいたい30分程度でしょうか。
30分×28回の集中講座と思うと、この価格はすごく安く感じます。

■レベル感やどんな力が身につくか

旧版の第1巻には、「スパルタやで」というオビが巻かれていました。
確かにこの本、1.5倍でオーバーラッピングなど、かなり負荷の高い練習が含まれています。
僕はTOEIC945点ですが、1.5倍のオーバーラッピングはうまくできません。(^_^;)

ただ、口を動かす練習は0.7倍から始まるなど、最初のハードルは低くなっていますし、それぞれ学習者が自分のレベルに応じて出来るところまでやれば大丈夫!
そういう意味で、かなり広いレベルに対応できる教材だと思います。
600点を目指すレベルくらいから取り入れられるかな。
またすべての練習をやり込めば、TOEICのレベルを超えて、本当のリスニング力を養うことが出来ると思います。

また、文字を見ながらの練習では、目で追っていく力も付きます。
こういうところはリーディングスピードの向上にも役立ちます。

■こんな人におすすめ

・単語は結構分かるけど、聞き取りが追いつかない。
・リスニングが終わった時点で疲れてしまい、リーディングで集中力がもたない。

とにかく本書で負荷の高い練習をすることで、リスニングを楽にこなせるようになります。
単語集だけでのスコアアップに限界を感じてきたらおすすめ!

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